閉塞宮角緑内障、狭隅角(浅前房)に対する手術
なぜ、緑内障発作予防に白内障手術をするのか。緑内障発作とは?
眼の中には房水という水が流れています。房水は毛様体で作られ、水晶体や角膜に栄養を与えながら隅角にあるシュレム管を通って血管へ流れて行きます。
房水の流れる道がもともと狭い方が、加齢による白内障の進行により、さらに流れが悪くなると眼圧が上がり、閉塞隅角緑内障や急性緑内障発作を起こすことがあります。
それが起こると眼の組織に治らない障害が残ってしまう可能性があります。
これを予防するために、房水の流れを円滑にする為に白内障手術をしたり、房水の逃げ道を作るために虹彩に穴を開ける手術をします。
<隅角が狭くなっている眼>
白内障の進行により隅角が狭くなり、房水の流れが悪くなる
<白内障手術をした眼>
水晶体の厚みがなくなることにより隅角が広がり、房水の流れが改善
(正常な房水の流れ)
色のついた部分が白内障術後
灰色の部分が手術前
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眼内レンズは薄いため隅角が広がり、緑内障発作が起こらない状態になる